2幕目は下駄でタップのハッピーコメディ

まったく違うテイストの演目をいっぺんに楽しめるのも歌舞伎ならでは。 2幕目は「高杯(たかつき)」というコメディだ。

<あらすじ>
主人と太郎冠者とともに花見へ出かけた次郎冠者(染五郎)は、酒を入れる杯に台がついた高杯を買ってくるように言われるが、高下駄=高足と勘違いして下駄を買ってしまう。

酒に酔った次郎が、高下駄に乗って高いところの物を取ろうと奮闘!
でも足元がふらついて……なんと、高らかにタップダンスを披露しちゃうのだ。
この作品は、戦後作られたもの。当時流行っていたタップダンスを振り付けに取り入れたそう。

テンポのよさと2枚歯をうまくつかったステップに、終始笑いっぱなし。
歌舞伎で大笑いできるなんて思ってなかったわ。

歌舞伎トリビア
なあなあ
馴れ合いで物事を進めることを「なあなあ」なんていうけど、これは元々歌舞伎の典型的な演技の型のこと。二人の登場人物が内緒話をする場面で、AがBの耳元でこそっと「なあ」とささやき、Bが「なあ」とうなずき返すことでなんとなく納得しちゃって「なあなあ」。