
あっという間にもう師走。
今年の出来事を振り返り、鬼も笑う来年の話をしようじゃないか
2008年はどんな1年だった?
「鬼も笑う」来年とは……
みわ編集長(以下、み)「世の中的にはわりと激動だったみたいだけど、社長の1年はどうだったの」
ユウ社長(以下、ユ)「激動でない1年なんて、ないんです!」
み「言い切ったー。さすが、ネタ多き人生」
ユ「自ら進んで鬼と闘っているからね。それにしたって、今年もいろいろあったわ。complex gala.も創刊したし。……やたらと腑に落ちた1年でした」
み「腑ニ落チタ?」
ユ「そう。ほら、格言ってあるじゃない?
言葉面ではわかっていても、なかなか実感できないことって多いでしょ?
ところが今年はね、そんな格言が自分のことのようにわかった事件がありましてね」
み「ほほう」
ユ「継続は力なり」
み「三十路にして落ちましたか。続ける粘り強さが大事だと。何があったの?」
ユ「2月、試練、失恋……」
み「……! ズーン。そうだったわ、それ結構な大事件じゃん」
ユ「そうなのよ。2008年は失恋から始まりました。実は、gala.の春夏ものの撮影日に決定的なケンカをしまして。事務所に向かう前に大泣きしてたんです、私。誰にも気づかれなかったけど!」
み「大泣きって、相当だよね」
ユ「それまでに色々蓄積されたものがあって、我慢できなくなってたんだわ。こまごまケンカも繰り返して、もうダメかもって言う気持ちがだんだん固まってきてた。そんな中、起きたのがタカオさん事件」
み「誰だ、それ」
ユ「紅葉の時期に毎年みんなで高尾山登ってるでしょ? それに彼を誘ったの。そしたら、絶対行く!って。なのにだ。直前で『やっぱ無理』ってドタキャン。……なにそれ」
み「きびしすねえ、シャチョー。ま、きっかけのひとつでしかないんだろうけど」
ユ「最初は調子良いことを言うのに、いざことが起きるとするっと逃げる人がほんっとに理解できない。ダメならダメで良いのに、なんで安請け合いするのかなって。でね、こりゃあかんもう別れようと。ほとんど心の中では結論を出しつつ、もやっとした気分で高尾山にでかけたわけ。で、霊山である高尾山には神社があるので、イベント気分でおみくじを引いたら……」
み「神様!」
ユ「恋愛:今決断するな、流れに身を任せろ、と」
み「神様!!!(笑)」
ユ「嫌だと思っているのなら、さっさとやめちゃえばいい。でも、ちょっと待てよと。毎年お世話になっている高尾山のタカオさん(山)がそこまでおっしゃるなら(笑)、もうちょっと待ってみるのもいいんじゃないかなって」
み「だから誰、タカオさ……」
ユ「私、何事にも決断を下すのが早すぎるところがあるんだわ。恋でもそう。ダメだと思ったら、即次!って。 モヤっとした気持ちをずっと抱えてるのが嫌だから、すぐ自分から終わりにしたがるのね。でも、タカオさんが……(笑)」
み「初めて相手に結論をゆだねることにしたんだね」
ユ「そう。ダメだと思っても絶対私から別れ話はしないって決めたの」
み「うんうん」
ユ「うまくいかない恋愛を続けるのは正直辛い。その後も、何度か言い合いしたり悩んだりして、どうしてあの時別れるって決断しなかったんだろう、という後悔とも戦いつつ」
み「結局、別れることに……」
ユ「でも、そのおかげで味わえたのが、“ふられる”というあの開放感ですよ」
み「自分が投げ出さなければ関係は修復していたかもっていう後ろめたさとか、自分の決断が間違っていたんじゃ? なんて迷いも一切ない爽快感!!」
ユ「そうそう。あと、開き直っちゃっても良いんだっていう気持ちよさ? 全力で慰められていいんだー、とかね。すっごい発見だった」
み「なんだかんだで、よかったじゃないですか」
ユ「不穏な関係ながらいろいろ学べたしね。6月の四国・剣山へ向かう高速バスの中で、自分の将来的理想像を考えたり。富士山の時はそういった経験が役立ったと思うよ」
み「山登りすぎ!」
ユ「夏に2回目の富士山登山をしたんだけど、やっぱり高山病がひどくてさ、8合目手前でもーーーーーう限界。水を飲んでも気持ち悪いし、足の大きさくらいの歩幅で3歩進んだらもうしゃがみ込みたくなるくらい。まったくこんなことしたくない。全然前になんか進みたくない。高山病の苦しさから逃れるには山を下ればいいのは明白。しかし……ちょっと待てよと」
み「出た!」
ユ「やりたくないこともやってみるべきなんじゃないか?」
み「すごい矛盾」
ユ「諦めることはいつでも出来るから、行けるところまで行ってみよう。体調不良という体からのノーと、今すぐやめたいという心からのノーが出ているにもかかわらず、とりあえず前に足を動かすというこの決断!(笑) でもね、やったらできたんです。ちゃんと頂上に着いた」
み「『継続は力なり』に加えて、『やればできる』も経験しちゃったよ、この人は」
ユ「今まではね、1秒たりとも苦しい思いをしたくないと思ってたの。決断しなくちゃいけないことは次々湧き上がってくるんだから、ささっと清算して次に行きたいって。だけど、今年はほんっとに『粘る大切さ』を学びました」
み「で、それを踏まえて来年は」
ユ「ホノルルマラソンに……」
み「!!!!! なんじゃそりゃ、鬼も笑うわ。」
(終わり)
(文・まつざき みわこ)





