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働くオンナの5年間、
ブログ「i live you!」の傑作を再構成
i REwrite you!
クリエイターの転職日記01
胸を張って「デザイナーです!」って言いたくて。

このイラストは溢れるバイタリティのはけ口が見つけられず、毎日の服装と気分をイラストに起こしつづけた自画像。激しく自分を持て余しているのが分かる。
上を見てもキリがない。
下を見てもキリがない。
でも自分の過去だけは、昔と比べてみればちょっぴり進んでる。
complex gala.本誌エディトリアルデザイナーのりなちゃんと、そんなはなしをしていた。
りなちゃんをはじめ、complex gala.のコンテンツ制作に携わってくれているイラストライターのかおりんや、編集長のみわちゃんも、5年前に「ボランティアでフリーペーパーを作ろう!」という何とも献身的なプロジェクトで知り合ったメンバーだ。あの頃の私達は、(そういえば)まだまだヒヨコだった。
エディトリアルデザイナーのヒヨコ、イラストライターのヒヨコ、ライターのヒヨコ、そして私もグラフィックデザイナーのヒヨコだった。
出会うまで専門的な知識を積み込んでみたり、別の分野である程度独り立ちできたりして、社会経験をそれなりに積んではいるけれど、みんな「本当にやりたいこと」の駆け出しだった。
私なんかは進路を決めたのが社会に出てから。
漠然とマスコミに携わりたいと思ったときは給食のオバサンとして働いていた。
「デザイナーになってみたいけれど、専門学校も出てないからムリだろうな」
と考え、学歴が比較的必要なさそうなライターの学校へ通いながら働いたのだった。なんというネガティブな甘っちょろい前向きさよ。若さと言って良いかいよ。
それから持ち前の気まぐれと強運とツメの甘さで、ライターやったり、イラストレーターとして独立したり一度はフリーランスとして「プロ」に足を踏み入れた。けれど、フリーランスは所詮ひとり。社会と分断された状態で、プロジェクトの端っこを担う。
私は社会に出たら、会社という組織に入ったら、果たして本当に、プロとして役に立つんだろうか。
中途半端にアーティスト風を吹かす立ち位置だったイラストレーターにも、エージェントともめて嫌になり、比較的実務的スキルの高かったWEBデザイナーとして派遣社員を3年こなしてみる。……うん、人に恵まれているところがかなりあるけれど、なかなか出来るかも。でも、ホントにやってみたいのは、解像度72dpiの画面の中の制作物だっけ?
この時、27才の私の中で19才の私がまたヒョコリ顔を出した。
「デザイナーになってみたいけれど……?」
関わりたいのはプロジェクトのコンセプトから。
派遣みたいなお手伝いじゃない。
触りたいのは、質感から選べる紙や、パッケージ。
いじりたい解像度は350dpi!
私が本当になりたいのは、やっぱりデザイナーだったんだ。
半身畑違いの職業ではあるけれど、それなりに経験は積んできて、ある程度お役に立てるようになったことは分かった。
「デザイン“も”できる人」じゃなく、
「デザイン“が”出来る人」に、なりたい。
胸を張って「デザイナーです」って、言いたい。
そんなジレンマに踏ん切りを付けた、4年前の私の転職日記を、またもや連載エッセイ内連載してみます。
この「クリエイターの転職日記」は、そんな息巻いた雰囲気からどうも空回りしてて、なんだか生意気で、非常に恥ずかしい(ちょっと前の言葉で言えば“ドキュソ☆”がピッタリ)なのだが、その恥ずかしさが今の自分との距離を感じさせてくれる。
今回のエッセイは完全に書き下ろしてしまったけれど、次回以降は当時のテンションを活かしつつ、もう少しその背景を説明して、自分のケツを全力で叩き、瀧のような汗を目から流す27才の葛藤と空回りを描いていこうと思います。
痛々しいけど、愛おしいぞ。
(4年後、今の私を見ても同じ感想を抱きそうだが)
オリジナル投稿(2005.03.17-04.30 , 07.27)
クリエイターの転職日記【完】(カテゴリー)


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- コヤナギ ユウ
- (yours-storeダイヒョー)
- イラストレーター・デザイナー・プランナー、株式会社yours-store代表。趣味が趣味に留められず「始めることが大切」と見切り発車し、「続けることがいちばん大切」と雪だるま式に人を巻き込む。登山とカメラが今の趣味で雑誌マニア。社会科見学先でハンカチーフを集めている。
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