R30中堅になるとプライドが邪魔をして、
自分をさらけ出せなくなっちゃうことがある
新学期、新品のノートで心機一転!と意気込み、
カラーペンを駆使してキレーに板書するのだが、
数週間もするとテキトーになりはじめ、
数ヵ月後にはパラパラ漫画の傑作が完成している。
そして、また新学期…。
学生の頃からそんな人でした。
つまり、不完全な完璧主義者というか。
プライドも理想も高くて、
ハードルを高くあげちゃう分、すぐに挫折する。
R30となった今でも基本は同じ。
いや、むしろ、社会的にもそこそこのポジションになる
お年頃だからこそ、なおさらかも知れない。
経験からくるプライドや社内外からの視線が、
完璧に、かつクールに、そしてエレガントに仕事をこなす
スマートなビジネスマン像をつくりあげてしまう。
しかーし、現実は甘くはないっすよね。
僕は、事業開発という仕事柄か、多くの利害関係者と一緒に
新たにプロジェクトを進めるということが多いのですが、
とにかく、日々試練です。
それぞれの立場からみんなが腹落ちする方向を示さなければならないとか、
さまざまな条件や思惑の中から、最適な方向に導かなければならないとか、
何かを立てれば何かが立たないという状況を調整しなければならないとか。
カスタマー、クライアント、パートナー、アライアンス先、
編集や営業、制作、システム開発・運用スタッフ…
それぞれのプロを相手に、日々格闘なわけで、
もう、計画通り完璧を望もうとすると、すぐさまポキポキとココロが折れ放題。
方々からいろんな視点で、もまれにもまれ、もみしだかれるわけで(苦笑
余裕もって涼しい顔なんてできないし、
いちいちくじけたり、すねたり、逃げたりしていたら、
何もプロジェクトが進まないのである。
これって業種や職種が違っても、中堅ビジネスマンなら、
近しい悩みを持っているのではないかな。
理不尽な取引先や、上司・部下との人間関係、日々変わる経済状態や社会環境、
給料は上がらないのに、責任ばかり重くなるし、計画通りなんていくことめったにない。
でも、
ぶちあたる壁を回避したり、見てみぬふりして、
のらりくらり涼しい顔してなんとなくはたらくよりも、
本気で壁に体当たりしながら、もがき進む人の方が
僕は、共感できる。
怖いのは、
スマートに振舞おうとプライドが邪魔し、“本気”にならないこと。
失敗を恐れて、壁にぶち当たらないこと。
逃げて、知らんぷりして、今の自分をさらけ出さないこと。
でないと、キャリアとしてだけではなく、人間としての成長もない。
壁にぶち当たって、もがいて、初めて見えてくる自分を発見したり、
その“本気”がもとに、貴重な経験やまわりの信頼を得ることもある。
完璧に、かつクールに、そしてエレガントにいかなくても、
日々の“本気”を、1ページ1ページ積み重ねていけば、
一冊のステキなノートができあがる。
「はたらく」って、そういうことなんじゃないかな。


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- やまおしんいち
- (メディアプロデューサー)
- コピーライター、Webディレクター、プロデューサーを経て、現在、総合情報企業で、Webやモバイルメディアの立ち上げを行う。
松岡修造並みに「熱い」と言われることもあるが、実はそこまで熱くない。
思ったことをすぐに口に出してしまうだけである。





