この本が売り出されたのは知っていたのですが、故人を利用した商売のような気がして、買わない気まんまんだったのです。大好きな、尊敬する、私の恋の殿堂入り、愛すべき歌うたいの本、「ロッキング オン忌野清志郎特集号」。
しかし、街で見かけたこの本のポスターには、表紙と同じ眼光鋭いキヨシローが。一目で釘付け、ノックアウト。ああ、もうやっぱり好き!!! 買わなきゃだわって胸を打たれた感じがしました。
そうこうしているうちに、あっという間にどこの本屋でも品切れ。意地を張ってタイミングを逃した私は、再入荷を待ってなんとか購入しました。
音楽系の本を買うのは、すごーく久しぶりです。
歌うたいの「歌」以外は評価に関係ないって思うようになってから、私は音楽雑誌や好きなミュージシャンのインタビューをあえて読まなくなりました。作者の意図やそれに附随する情報よりも、自分がそのときに音楽と向き合った気持ちをそのまま大事にすればいいのかなーなんて思っているのです。
だから、関連グッズや本などを手に入れるよりも、ライブに行くという時間の共有に対して、お金を支払うことが多くなってきました。
そんな私にとって、歌うたいの「歌」以外であるこの本は、歌が手に入らないから価値の無いものともとらえられるのですが、そうではないのです。
そこにあるのは、ただのインタビューではなく、ただの解説でなく、ただの写真でもない。そこに「歌」はないけど、歌っているキヨシローが笑っていて、いろんな人のキヨシローへの愛があって、私にとっては「歌」があった。
私の中のキヨシローは、そこで生きていて。
ちなみに、時間がなくてまだちゃんと読めていません。でもいいんです。
多分このまま一生ずっとキヨシローのことが好きな気持ちと、キヨシローの優しい歌と、ずーっと大切したい思い出ごと、その本をゆっくり時間をかけて楽しむ予定だから。

- 忌野清志郎1951-2009 (書籍)
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出版社:ロッキング オン
ISBN-10:4860520815
ISBN-13:978-4860520816
発売日:2009/06
価格:1,050円(税込)
行ってきました、話題のアート系イベント、ダイアログ・イン・ザ・ダーク TOKYO。
うちの社長コヤナギ氏も先日行ってきたことを書いていたのですが、ご覧になりましたか?
まー、とにかく、びっくりするぐらいの暗闇。こんなに「見えない」を体験する機会はなかなかないです。視覚障害を持った方を先導に、事前予約で申し込んだ他人同士の8人が1つのパーティとなって、協力し合って進めていく体験型イベントです。
暗闇に対する恐怖。本当の自分の性質。視覚を失ったかのような感覚とそれに対する適応力。障害を持った方やまったくの他人とのコミュニケーションと一体感。手に触れているものの立体像をかきおこそうとする想像力。
イベントはほんの90分ほどのものですが、これほど五感に訴え、短い間にいろんなことを考え感動することは、なかなか無いのでは!?
不自由を体験するのにわざわざお金を払うの?……って感じる方も中にはいるかもしれませんが、私にはすごく貴重な体験となりました。
私は自他ともに認める買い物下手ですが、そんな中でもなるべく意識して惜しまずに支払う対象にしているのが、「体験」です。
「もの」はほとんどが手に入ってしまうと、その時点で終わってしまい、興味がなくなったりするのですが、「体験」はその時だけの経験と感動を蓄積していくもので、自分への投資に似ているのかなって思っています。
おいしいものを食べたり、好きな人達と過ごしたり、気持ちのよいものに触れたり。
そのときに自分が得たものは形としては残らないけれど、対価を払っても払っても払いきれないくらいのなにかがそこにあるからこそ、私はそこにお金を払うのを惜しまないのかなと思います。

- ダイアログ・イン・ザ・ダーク TOKYO(アート)


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- かわい りな
- (エディトリアルデザイナー)
- フリーマガジンのデザインを担当するエディトリアルデザイナー。評するはデザイン力のみならずスケジューリングと課題提示力! ケータイの写真は猫ばかりで自他ともに認める愛猫家。「女の幸せについて」の持論を持ち、論理に基づいたモテ論は一聴の価値あり。
- ・mixi「カワイちゃんねる。」





