なまえ、香山リカ……精神科医の方ではなく、私達の「お友達」だった方。
パパのピエールはフランス人で36才の音楽家、ママは33才のファッションデザイナー。
双子の妹と三つ子の妹弟を持つ意外な大ファミリー。
気がついたらママの方が身近な存在になっていたことはさておき、設定では永遠の小学五年生であるリカちゃんにも、歴史はある。
ブルジョアジーの代表格と思われる「リカちゃん」でさえ、発売当初の設定ではパパ・ピエールは行方不明(ちなみに職業はパイロットだった)と「悲劇」を踏まえている。
これらの傾向は時代背景とリンクしており、高度経済成長で日本がイケイケドンドンだったため、「悲劇」が求められたんだそうだ。
その後、生産が完全国内になったり、時代背景とともに表情が変わったり、友達が増えたり、ボーイフレンドを5人も乗り換えたり、姉が行方不明になったりと、結構波瀾万丈なのだが最も注目したいのが1997年に生誕30周年を祝って発売された「リカちゃんアルバム」! 永遠の小学五年生(10才)であるはずのリカちゃんの0才、3才、14才、23才、25才、30才&娘の7体入りで発売!
それによるとリカちゃんの将来はこんな感じだそうだ。
1981年 学園祭でミス白樺に選ばれる。(14歳)
1990年 外交官になる。(23歳)
1992年 フランツ・シブレー(外交官)と結婚する。(25歳)
1997年1月11日 長女出産。(30歳)
2000年 九州・沖縄サミットでは、外務省大臣官房国際広報室の室長補佐。(33歳)
ちなみに、リアルでも1999年にチョロQモータースの社長に就任、2006年4月にタカラトミーに入社したらしい。
なんだかだんだんリカちゃん雑学になってきたが、あの時の「お友達」が外務大臣広報室の室長補佐&チョロQモータースの社長(現在は会社合併につき退任)にまで上り詰めたと聞くと、一気に気持ちが離れそうな気がしたが、いやいやここは子供の頃みたいな「あの子に出来たらのなら、私にだって!」の気持ちでまいりましょうよ。
金銭的にも、環境的にも、現状に満足しているのなら良いけれど、不満を持っているのならそれはチャンス。1つ1つの不満を潰すためにも悔しさ、そして貧しさは原動力になる。
貧乏だって何だって逆境を順風と受け止めて、リカちゃん越えを臆せず目指せ!

- 30周年記念リカちゃんのアルバム(玩具)
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発売日: 1997/
価格:31500円(税込)
昭和の漫画を振り返ると、どれもこれも主人公は苦境に立たされている。
まずだいたい「何の取り柄もない」「勉強ができない」「家庭が複雑」
そして、「家が貧乏」
そんな時代背景を微妙に背負いつつ、1976年から今も連載が続く王道少女マンガといえば「ガラスの仮面」! 2009年1月26日に5年ぶりの最新刊が発売されたせいか、既刊のコミック3冊分が一気読みできるワイド版もコンビニで売られている。
久々に読み返してみたらまぁ、貧しさ加減がハンパない。
お母さんと2人暮らしで中華料理屋で住み込み労働。主人公のマヤは運動も勉強も冴えない女の子。「お芝居が好き」という唯一の希望にすがりついて、伝説の大女優月影先生の元で幻の演劇「紅天女」を目指して這い上がると……というスポコン然とした内容なのだが……
イマドキの漫画にこんな苦境が描かれなくなって久しい。あまりに時代背景とリンクせず、感情移入出来ないからだろうが、それは私達が物質的に豊かになった裏返しではないだろうか。
圧倒的な不満の前に立ちはだかる力は、時代を問わず必要なはず。
斜めに構えて「ありえない」を連発する前に、持ち物の多さで腰が重くなっている「自業自得」な自分が見えた気がした。
たったひとつの取り柄を信じて、すがりつくくらいの力が、経済円熟期に来て飽和している今の時代こそ必要な気がする。

- ガラスの仮面 1(コミック)
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ISBN-10: 4592110919
ISBN-13: 978-4592110910
発売日: 1976/04
価格:410円(税込)


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- コヤナギ ユウ
- (yours-storeダイヒョー)
- イラストレーター・デザイナー・プランナー、株式会社yours-store代表。趣味が趣味に留められず「始めることが大切」と見切り発車し、「続けることがいちばん大切」と雪だるま式に人を巻き込む。登山とカメラが今の趣味で雑誌マニア。社会科見学先でハンカチーフを集めている。
- ・エッセイ:i REwrite you!





