
女性化する男を受け入れる男
動物としてのオスは誰にでも発情できるけど、現代の男は恋をしないと勃起できない。そういう意味で草食系はすごくまとも。女性並みにナルシシズムが自分に向かって、女性的な男も増えたけどね。
僕が最近気に入っているAVの演出は、キレイな男の子に女装させて、男の子とセックスをするっていうやつ。「これはホモじゃない!」って(笑) そうすると女装した男がどう振る舞っていいか分からなくなって、すごく恥ずかしがるんだよ。それが新鮮で(笑)
実は、僕もこの間とあるイベントで女装したんだけど、「女らしい」ってなんて素晴らしいんだろうと思ったよ。
女の人はナルシシズムのせいで、「女である」ことを気にして鏡ばかり見ているけれど、女装している僕は「キレイかしら」なんてことは心配していないんですよ。キレイなわけないじゃん。だって、僕が女装したって汚いオバサンになっちゃう(笑) だけどそこに来た女装好きの人達っていうのは、僕のシリとかを撫でてくれるわけ。そしたら僕も嬉しくなって勃起したんですよ。ホモじゃないのに。「女らしいっていいなぁ」って思った。「女である」ことに捕われず、僕を受け入れてもらった喜びというか。僕のつたない女装が、女装子好きの変態さんに悦びを与えることができた。
ナルシシズムの鏡を捨てて「男らしく」なれ
きりっとした女の人って、かっこいいじゃないですか。恋で鬱病にならない女の人は。その人達って実は「男らしく」なっているんですよ。僕が女装したように(笑)
現代のヤリチンやオタクの男たちでなく、自分の能力を大切な人のために振り絞った、昔の男たちのように、女でありながら「男らしく」あることが、自分を幸せにする。男らしい女の人も恋をすることがありますが、めそめそしてないんですよ。「男」は恋なんて絶対失敗するものだって分っているからね。
恋とは必ず破れるものだと覚悟して、自分を成長させるために、恋をする女は男らしくなるしかない。メディアや男が作り上げた「女である」ことなんて、本当は誰も求めてないんだよ。そういう女には「幸せになる恋」はできないし、「他人を愛すること」もできない。だから今すぐナルシシズムの鏡を捨てて、男らしい女になる。実は、そういう女の方が魅力的なんだよ。

- 二村ヒトシ
アダルトビデオ監督・俳優
近年の痴女系AVで見られるユニークな演出を多く創案。2009年秋に女性向け恋愛啓発本「あなたはなぜ恋とセックスで苦しむのか(仮)」(イースト・プレス社)発売予定。
http://blog.livedoor.jp/nimura_hitoshi/





