雨に吟えば

詩吟とは漢詩に節をつけて朗読する(吟じる)伝統芸能のひとつ。江戸時代の後期に、私塾や藩校で漢詩を朗読する際に独特の音階をつけたのが始まりという。
今日吟じるのは、雨やどりの場面を歌った漢詩「道灌蓑を借るの図に題す」。滑舌や腹式の基礎練習をした後、いよいよ先生に続いて吟じます! 「こあんーん〜、雨をー衝いて〜ぇ〜」、みようみまねで語尾をのばしながら、音程をつけていく。どこでどんな節をつけるのかは、漢詩の横に書かれている記号が目印だ。

とはいうものの、もちろん五線譜にメロディが書かれているわけではない。あるのは、あがったりさがったりの雰囲気をあらわした心電図みたいな記号だけ。あとは、感覚と耳を総動員して身体で覚えていくしかない。
そして、小一時間のレッスンの後、手探りながら私たちも遂に吟じちゃいました!
かしこまったイメージが強かった詩吟だけど、実際にやってみたらすごくアクティブ! 吟じて、叫んで、大笑いするうちに、いつしか心も身体も大解放。
「山とか川とか大自然の中に出かけると、つい吟じちゃいます」。そんな先生の気持ち、今ならちょっとわかるかも。





