年始はなにかと事件に巻き込まれる。
ゆるんでいるのは気か?退行するカラダか?

取引先から届いた年賀状の相手の住所が
会社ではなくて自宅の住所だったら
なんだか、これ、いけそうな気がする〜♪
あると思います!(ない!)

などと正月から浮かれていたら事件が起きた。
1月3日。気づいたらポケットに青ノリが入っていた。
衣類のポケットではなく
歯と歯茎のあいだの“歯周ポケット”に。
歯のはえぎわ(?)の薄い膜になった部分の歯周ポケットに
青ノリ、ひとひら。青ノリ、シースルー。透かし、青ノリ。
どう言い換えてもまずい。要は前歯に青ノリがついた女だ。
しかも、ただ付いているのではなくてピタリはさまっている。

「歯周ポケットに入った青ノリは非常に取りづらい」

2009年最初の発見がまさかそんなことになろうとは。
歯茎をもんでみたり、極細の歯ブラシで頑張ってみてもダメ。
青ノリは動く気配がない。

年始はこのように誰もが事件に巻き込まれがちだ。
思い返せば一年前のお正月は友人に災難が起きた。
朝イチ、電話をかけてきた友人は
ひと通り新年のあいさつをしたあと続けた。
「さっき、彼氏のふたまたが発覚した」

彼氏にもうひとり彼女がいたというのだ。
もちろん瞬殺、男はふたりの彼女に捨てられた。
そして2008年の間中、もがき、あがき、懇願し続けて
今年のお正月にはなんとかわたしの友人とよりを戻せた。
自分がなにもしていなくても傷つけられたり裏切られたり、
そのうえで悩まされ迷わされ、最後には「ゆるす」なんて
殊勝なことまで求められることが時々ある。
けれど、以前に増して大事にされて、
ひとりの時期より楽しそうな友人の様子を見ていると、
いろいろあっても最後に
「ま、いっか」と思える人の美しさはいいなと思う。

思いながらわれに返れば青ノリ。
万策尽きて、前歯に青ノリ。
・・・・・うん、今年はそういう人で通してみるか!
ばかいえ。

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ku
ku
(フリーライター)
ライター。1975年生まれ、福岡市在住。制作会社、広告代理店等に勤務後、ライターとして独立。新聞、情報誌の広告・編集記事の取材執筆を中心に活動中。「A型ですか?」とよく聞かれるので、もう「よく分かりますね〜!」とこたえるB型。好きな言葉は『私は裏切らなかった。それでいいじゃないか。』