先へ進もうと思うなら、
「来年」じゃなく「今から」頑張れよ、私。

街中がジングルベルに浮き足立つ季節。
すぐそこに迫ったクリスマスを皮切りに、12月から1月には、忘年会に初詣、新年会とイベントが盛りだくさんだ。

年末年始に会う人といえば、初対面のナイスメンたちや、普段はメールや電話のやり取りが多いクライアント殿。はたまた、久しぶりに会う学生時代の友人などなど、できればイイトコロを見せておきたい人たちばかり。

「会えて嬉しい」のはもちろんだけど、そんな出会い満載なお酒の席をさらに楽しく過ごすために、私はいつもおまじないにも似たちょっとした準備をしている。
それはパックやマッサージでお肌のお手入れ、そしてプチミニダイエット。効果の程は疑わしいが、他人から見てどうこうというよりも、大切な人に会う前にやれることは一応やった、というきれいの自信をお供にするため、超短期の「女磨き」を実行するのだ。

今年も忘年会へ向かう前日、鼻歌まじりに短期の一発逆転作業にとりかかった私。
ところが、忙しさにかまけて、このところのお手入れをサボっていたツケがはっきり出た鏡の前の自分に、がく然となった。結果がまったくもって芳しくない!

年末進行のスケジュールでは目の下のクマも消えるわけがなく、連日の飲み会で全身むくみ気味。寝不足がデフォルトで顔色も冴えないまま……。

短期決戦が厳しくなったお年頃な真実を目の当たりにして、わななくことしばし。
気を取り直して「ま、いっか。来年からは気合い入れて毎日頑張るもんね」といつものように、目をつぶろうとして……はっとした。
 こりゃあかん、私は今「年末リセット病」に犯されている! 

「年末リセット病」とは、それまでの怠けをなかったことにして、努力を先延ばしにしようとする「思い癖」のこと(と、勝手に命名&定義)。

しかし、その悪い癖は年末だけにとどまらない。
年が明ければ、「化粧を落とさなくてもいっか、今日ぐらい。明日から絶対ちゃんとやるもん」「来週から週1は走るぞ」「夏休みが終わったら」「来月になって落ち着いたら」「大殺界が開けたら」、たらたらたら……という具合に、毎日の「今」を腐らせてしまう恐ろしい病なのだ。

今まではそれでもギリギリ何とかなってきたかもしれない。
しかし、それももう今年限りと悟った。

そういえば、誰かが言っていたっけ。
「男の顔は名刺代わり、女の顔は領収書代わり」と。
お金も手間もかけずに、おいしい思いはもうできない。三十路を過ぎたお肌に一発逆転を期待する姿勢そのものが間違っていたのだ。
たとえどうにかなったとしても、「どうにかなった」というだけのラッキーなやっつけ対応では、先も知れている。

それは仕事でも同じこと。
今できることを先延ばしにしていなかったかしら?
その結果、「やらなければいけないこと」に埋もれて、なかなか前へ進めないような気がしなかった?
「やりたいこと」まで手がまわらずに悔しい思いをしたんじゃない?

明日からいきなりキレイになれるわけでも、仕事名人になれるわけでもない。
来年の自分が幸せかどうかは、今の自分の努力にかかっているのだ。
先延ばしにした課題はどんどん重くなってそのうち身動きが取れなくなる。
そう、来年笑うためには「今」を頑張るしかないのだ。

そんな当たり前のことが身に染みるようになった年の瀬。
どんなに忙しくても、眠くても、化粧は落とすぜ!

この年末年始、一緒にお酒を飲む皆様、すっぴんで夢遊病みたいにベッドに吸い込まれる私を見ても、優しく見守っていただきたい。
そして、来年もどうぞよろしくお願いします。

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まつざき みわこ
まつざき みわこ
(complex gala.編集長)
「ソフト面」の編集を担当するフリーライター。エンタメ系から小難しい系までいける理論派だが、感情が先走るクセがあり、時折フリーズする。必殺技はベリーダンスだが恥ずかしがって披露しないという、これまたアンビバレンスな彼女である。
ブログ:虹色玉虫