今日が昨日のコピペなら、明日なんて来なくていい。
一年は長いと感じるために講じた手だては……?
乗りかけた船は乗る。
掛けかけた橋は渡す。
やらずに後悔するなら、やって後悔する。
私の行動パターンを、完結に書き記すならそういうことになるだろう。
なぜに険しい道ばかり選びたがるのかと言うと、それは幼少期の発見にある。
小学生の1日は長い。
朝、母親に叩き起こされてから、夜、母親に諭されてしぶしぶ布団に付くまで、日々の出来事は「生まれて初めて」の連続で、それはそれはドラマティックな毎日だった。
大人たちが年末になると口を揃えてこう言う。
「今年もあっという間だったね」
なんで? そんな風に感じたことがない。
長い1日を365回もかいくぐった1年が、なんで早いの? と。
それが中学になり、高校になり、「知っていること」の視野が広がるにつれ、「初めて」は減り、日々のドラマが色あせ始めていることに気がついた。
いかん、このままでは「あっという間」に大人になる。
というか、大人がよく言う「あっという間の1年」って、この調子で訪れるなら全く楽しくない。毎日が昨日のコピー&ペースト(略してコピペ)になってしまうなら、明日なんて来なくても同じじゃないか、と。(当時は「コピペ」なんて言わないけれど)
そこで私は考えた。
確かに、「生まれて初めて」の出来事は減ってしまうかもしれないけれど、きちんと目を凝らして過ごしていれば、「発見」くらいなら、毎日あるだろう、と。
その「発見」を忘れないようにすれば、今日が昨日のコピペにはならない。
すると毎日が「違う日」になり、1年は「あっという間」じゃなくなる、はず!
それからというもの、日々の「面白味」に目を凝らし、「不可解な事情」を疑い、「聞き分けの良い返事」を避けてきた。
必然的にアマノジャッカル(天の邪鬼の凶暴なやつ)街道まっしぐらだ。
するとどうだろう。
毎日「風当たり」を全身で受け止め、険しい道はより険しい方へ。
喜びは喜劇に、哀しみも喜劇に、毎日ネタで溢れているじゃないか!
まぁ、「毎日、大変」というのも否定出来ないわけだが。
しかし、人のスキルは上がる。
問題のこなし方にもかわし方にも馴れる。
毎日、毎時、毎分単位で襲ってくる「うまく行かないこと」もばっさばっさとなぎ倒し、そりゃあもう慌ただしいったらありゃしない。
それで気がつきゃ、12月だ。
ハッ! 2008年も終いじゃないか!
それで結局こう言うのだ。
「あっという間の1年だったね」
中身が濃いなら、悪いフレーズじゃないと、やっと思えた31才の年末です。
またひとつ、大人になれました。


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- コヤナギ ユウ
- (yours-storeダイヒョー)
- イラストレーター・デザイナー・プランナー、株式会社yours-store代表。趣味が趣味に留められず「始めることが大切」と見切り発車し、「続けることがいちばん大切」と雪だるま式に人を巻き込む。登山とカメラが今の趣味で雑誌マニア。社会科見学先でハンカチーフを集めている。
- ・エッセイ:i REwrite you!





